暴論3 「映像化」不可能を可能にする

多くの現代日本人にとって、文楽とは

 

中高時代の歴史の授業で、元禄文化のところで一瞬、「にんぎょうじょうるり」「ちかまつもんざえもん」「そねざきしんじゅう」と試験対策で記憶し、

 

また、高校の伝統芸能鑑賞授業で、能や歌舞伎とならんで、文楽鑑賞に連れて行かれた程度の記憶しかないものである。

 

そんななかで、知名度の向上、ブーム化を引き起こす方法が、暴論2以外にもある。いや、もしかすると暴論2よりも、こちらのほうが可能性は高いかもしれない。

 

その方法とは、文楽を題材とした、映画やドラマ化によるブーム作りである(笑)。

 

映画やドラマ化により、それまでマイナーだったものが、いきなり有名になってブームになった例はいくつか知られている。キムタク(木村拓哉)主演のドラマによるもの(2001年の検察ドラマ「HERO」で、検察事務官の受験者が倍増)や、漫画からドラマ・映画が連作された「海猿」(海上保安庁志望者の大幅増)の実例もある。もっとも、キムタク主演でも、アイスホッケーはそれほど火がつかなかったかな…。

 

では、文楽を題材としたドラマ化・映画化だが、既存の作品はあるか?といえば、皆さんもご存じのはず。

 

文楽好きで売れっ子直木賞作家の三浦しをん氏が、書いてるよね!

 

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三浦しをん作品と言えば、いまも「舟を編む」がちょうど映画公開中だし、過去にも「風が強く吹いている」「まほろ~」とか、映画にドラマに演劇にと枚挙にいとまなし。

 

たしかに、「仏果を得ず」の映像化は、テーマのマニアックさもあって、難しいとは思う。主人公が語る題材も、若手が担当することはあり得ないから、内容は「ファンタジー」である。

 

でも、やるとなれば文楽界も全面協力間違いなしではないか?技芸員確保のためにも!

 

スポンサーは当然、茂木理事長の関係からキッコーマンにお願いするということでどうだろう。

 

―そういえば、古くはこんな作品もありましたね。

 

 

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